ホーム » 株式会社やまもり

令和7年度認定企業

株式会社やまもり

▷会社・商品・サービス概要

山林所有者向けのワンストップサービスおよび山林需要者向けのマッチングサービスを開発します。
国内山林の過半を占める私有林では、いま所有者の所有意識や経営意欲の低下が著しく、管理の行き届かない山や施業のできない山が課題となっています。いっぽう、円安や資源高、持続可能な循環資源としての木材、CO2吸収源としての森林への注目を背景に、国内森林のポテンシャルに関心が高まりつつあります。
本サービスでは、所有者の意向を受け、ドローン調査やレーザー計測、空間情報システムや行政データなどをフル活用し、山林の適正な評価・査定を実施。そのうえで所有者ニーズに合わせた活用や売却の提案およびサポートを行います。収集した山林情報は、持続可能性への配慮やコンプライアンスの徹底など条件をクリアした需要者に対して提供し、マッチングおよび売買手続きのサポートを行います。
このサービスを、山林・森林の適正な評価と健全な流通市場の創出のためのプラットフォームにするべく展開していきたいと思います。
 

▷ 会社のパーパスやビジョン

山と森の恵みを十分に活かしながら、大切な資産として守り次世代につないでいく

株式会社やまもりは「山と森の恵みを十分に活かしながら、大切な資産として守り次世代につないでいく」ことを使命(ミッション)としています。そのために「山と森の価値を高い精度で見える化するとともに、その価値や魅力を最大化し、健全な方法で必要とする人にお届けする仕組みをつくる」ことが目指す未来像(ビジョン)です。
過去40年余りわたり山林の価格は下がり続け、今では「山を持っていても価値がない」と認識されてしまっています。しかし山は本来、木材生産や食料生産、災害防止やCO2吸収、生物多様性の維持…など、私有材としても公共財としても多くの機能と価値を有しているはずです。
株式会社やまもりは、山林・森林の価値をできるだけ「正確に」把握・開示し、持続可能性に配慮する「健全な」需要者に対して、「公正な」手法でお届けするしくみを目指すとともに、地域社会や一般消費者に対しても、山と森の魅力や大切さを「正しく」「楽しく」発信していきたいと考えています。

▷盛岡アクセラレータープログラムへの参加理由

これまで携わってきた専門分野での経験から、解決したい課題や実現したい世界観は描いているものの、それを新しい一つのビジネスモデルとして具現化していくプロセスについては素人であり、考えが行き詰まってしまうことも多くなっていました。そこで、事業立ち上げのプロの力を借りたいと思い、本プログラムに応募しました。
参加者の課題感やステージに応じてベストマッチなメンターが伴走支援をしてくれるとのことで、私の場合は課題整理、仮説検証、サービス設計や実装…など0→1局面でのメンタリング、具体的アクションやマイルストーンの設定などの伴奏支援を期待しています。
プログラム終了時には、自信を持って自社サービスを広く展開できる段階に到達したいと思います。

▷代表プロフィール

岡山県出身。
木や森が好きで、大学にて森林生態学を研究。その後木材・建材商社などに勤務し、国産材の利用推進に取り組んできました。転勤で訪れた岩手にて、豊富な森林、林業や木材産業の層の厚さ、木に関わる文化の奥深さに惹かれ、盛岡に移住・起業しました。
これまで、木造建築の推進や木材の輸出、バイオマス利用、森林のCO2クレジット創出など、需要側の創出・拡大を通して山の価値を高めることに取り組んできました。いっぽう、供給側である「森林そのもの」が大きな課題を抱えていることも認識するようになりました。国内には先人たちが植えてくれたスギやヒノキ、マツの林が立派に育ち、豊富な資源として存在しているにも関わらず、海外から大量の木材を輸入している現状も、非常にもったいないと感じています。
課題山積ですが、新しい仕組みやアイディア、熱意をフル活用し、飽くまでビジネスとしてソリューションを提供することにチャレンジしたいと思います。
上部へスクロール